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不定期気まぐれ萌日記
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 真説を読み直したら黒賭博騎兵衆とポルストロイに激しく萌えたので勢いに任せて。
GURAさんとポルストロイに食いしん坊設定が付きました。



 *****
食堂にて
 
 
ツルリーナ3世の正当なる後継者が見つかり、さらにボーボボ達との戦いの直接対決火ぶたが切って落とされたため、23区はどこもかしこも殺気立っていた。
ただし殺気立っている者の大半は毛狩り-メン・下っ端達でありⅨエキスパートの面々は余裕綽々であり、これまで通り自分達の任務・真拳使い狩りを着々とこなした。
黒賭博騎兵衆も上司かまらの架したノルマ(一週間100人)をなんなく消化しているが、順調故いささか任務に飽きてきたようだ。
 
ネオマルハーゲでは逆らう者には死、弱者は奴隷として扱うが、従順で高い能力をもつ臣下は厚遇する。
最高クラスの衣食住の保証、キング3世の機嫌を損ねない限り望みを叶える。
弱肉強食を勝ち抜いてきた者には十分なの見返りがあった。
任務以外の時間は好きなことを制限無くすごすことが出来るため、任務が簡単なものでは退屈するのは仕方ないことなのだ。
 
「骨のある奴居ないっスね、リーダー」
「そうだな。ゴミの駆除だと腕が鈍って仕方ない。」
「なんなら、久々に稽古しますか?」
チンチロ姫は手の中の賽子を弄びながらリーダー・GURAさんに尋ねる。
「チンチロ姫、お前相変わらず隙あらば賽子にしようとしてるな」
「馬鹿なこと言わないで雨水。私だって退屈しているのよ」
「俺やリーダーを退屈凌ぎにするんじゃない!」
雨水とチンチロ姫が言い争っているうちに、三人は目的の場所についた
 
 
『ネオマルハーゲ帝国・隊員食堂』
いかにハイレベルの真拳使い・Ⅸエキスパートといえど食事は必要だ。
最高クラスの食事が用意される立場にも関わらず、部下達と同じ食事をわざわざ摂りに来るのは気まぐれ以外の何者でもない。
その余裕がⅨエキスパートたる所以なのかもしれない。
「だいたい、雨水は煙草吸い過ぎなのよ!近くにいる人間の身にもなって!」
「うっせーよ!お前も香水の匂いがきつすぎるんだよ!!」
「………(今日の定食はなんだろう)」
賑やかな二人+真剣な顔の黒賭博騎兵衆の姿を見て食堂内のざわめきが少し収まる。
が完全に静まりかえることがないのは、三人が常連である証拠だ。
「天笊大盛り」
「特製ランチA」
「肉系メニュー全部」
「はいでーす」
「「「(明らかに一人おかしーだろ!!!!)」」」
毛狩り隊隊員達は何回目かのツッコミを心の中で叫んだ。
黒賭博騎兵衆リーダー・GURAさんはその風貌、残酷な性格もさることながら胃袋の大きさでも名を轟かせていた。
噂では自分の体積よりも多い量を難なく摂食、消化してしまう上体型が全く変わらないという不思議な体質なのだという。
「リーダー、今日も絶好調ですね」
「ああ、狩りが上手くいったのでな」
「俺らが失敗するはずないじゃないですか」
カウンターから天笊大盛り、特製ランチA、前菜の肉うどん、肉そば、焼き豚ラーメンがそれぞれに渡された。
「残りのメニューはテーブルまでお持ちしますね。」
「リーダー、あっちの席にいきましょう。」
雨水が指さした場所は窓際の席だ。
八人掛けの席の片面はGURAさんが、対岸に雨水とチンチロ姫がついた。
「いっただっきまーす」
というかけ声が消えるやいなや雨水はそばを啜り始めた。
GURAさんも同じようにうどんを啜り始めた。
器用にもうどんの間には肉が挟み込まれているため、みるみる嵩が減っていく。
そして一分も掛からぬうちにうどんを完食すると肉そばに取りかかる。
肉そばもうどんと同じ運命を辿り、焼き豚ラーメンに取りかかる。
焼き豚ラーメンの器にGURAさんが手を伸ばすと同時に、トンカツ、鶏カツ、牛カツ、牛丼、豚カルビ丼、親子丼、特上ステーキが運ばれてきた。
「お待たせしました」
「………(もぐもぐ)」
GURAさんはテーブルに置かれた料理を一瞥すると、ラーメンの汁を飲み干した。
そしてトンカツの皿に手を付けた。
「相変わらずよく食べるッスねー」
「………(もぐもぐ)」
雨水が最後の一口を口に運ぼうとした瞬間だった。
「って、特上ステーキもうねえのかよ」
いらだった声が耳に入ってきた。
本来なら食堂内のざわめきで聞こえない程の声量なのだが、雨水にとっては聞き慣れた声であったため認識することが出来た。
声の方向をみれば、予想通りの人物がそこにいた。
「すみません、さっきの注文で無くなってしまいまして…」
「ああん?誰だよ最後に注文した奴はぁ」
蒼の尖鋭兵団の一人ポルストロイだ。
善滅丸の改造により強化された悪魔真拳の使い手で、やたらと腹が減る体質らしい。
GURAさんよりも食べる量は少ないものの、同じように食欲魔人として毛狩り隊に名前が轟いている。
「(やっかいな奴が来やがったな…)」
血の気が多く、切れやすいポルストロイは関わりたくない相手だ。
特に今はキング直属部隊の座を狙って競争中とあればなおさら、仲は険悪であるわけで。
「GURAさん様にお出ししたんです……」
給仕係はポルストロイに伝えた。
「黒賭博がここにきてんのか!?」
「(ああ、面倒くさいことになるな……)」
雨水が頭を抱えた瞬間だった。ポルストロイと目があった。
「おい、俺の特上ステーキをよくも」
「先「先に注文したのはこちらだ。欲しいならもっと早く来ることだな」」
GURAさんは牛丼を掻き込みながら目を向けることもなくポルストロイに言い放った。
「「「(うわー至極まともな意見だけど修羅場必須だー!!!!!!)」」」
このやりとりを聞いた毛狩り隊達は急いで食事を掻き込んだ。
 
「なん……だと………」
「というか、Ⅸエキスパートなのだから食事くらい自室でとれるだろ。こんな食堂なんぞに来なくても。」
「いや、それ俺らも一緒ですから」
「「「(ほんとそのとおりだー!!)」」」
毛狩り隊隊員は何度目かのツッコミを心の中で入れた。
「………胸クソわりぃぜ…!」
ポルストロイは吐き捨てると食堂から出て行った。
「お、意外に良い引き際」
「最近教育係が五月蠅いからでしょ」
教育係とは同じ蒼の尖鋭兵団のジョブスだ。
教育者然とした態度で切れやすいポルストロイを力と技で教育している。
「俺は乱闘になるかと思ったんスけど」
「馬鹿が。そんなことをしたらかまら様に迷惑が掛かるだろ?」
「「「(それ以前に食堂が壊滅するー!!)」」」
とりあえず目の前の危機が回避されて安心した毛狩り隊だが、この状況がまたいつ起こるか分からないことを考えると気が気でなかった。
 
毛狩り隊の要望によりⅨエキスパート用の食堂、というよりレストランが出来たのはそれから数日後のことだった。
 
 
 
「てゆうか何で食堂で食べてたんだろうね-」
「さあ…」
Ⅸエキスパートから解放された食堂で悠々と食事を摂る毛狩り隊だったが
「天笊大盛りー」
「特製ランチB」
「肉系メニュー全部」
「「「なんでだー!!!!!!」」」
対策むなしく姿を表した黒賭博騎兵衆だった。
「あ?なンだよ?」
「し、失礼ですが、Ⅸエキスパートの方々には専用の食堂が…」
「あ?ああ。料理が出てくるまでの時間が長ぇから性にあわねえんだよ」
「「(それかー!!!!)」」
レストランは味は良いが、出てくるまでに時間が掛かり、『昼食摂るのに三十分以上かけたくない』雨水の性には合わないらしい。
 
更にチンチロ姫は他の人間が食べている様子を見てメニューを決めるようにしてるらしく、GURAさんは雨水と同じで『注文してから料理が出てくるまでの時間が少ない』ということらしい。
 
下っ端の自分達とは比べものにならない激務で時間も体力も消耗していると、勝手に解釈した毛狩り隊だったが、実際はただの性格上の問題であったのだ。
 
「まさかポルストロイ様も……」
「いや、あいつはあっち(専用食堂)で食ってるよ。俺らが居なくて心置きなく肉でも喰ってんじゃねえか?」
それを聞いて胸をなで下ろす隊員隊であった。
 
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プロフィール
HN:
暁千夜
性別:
女性
職業:
社会人
趣味:
色々
自己紹介:
一応デザイン関係の学科に通っているらしい。
でも機械とかにも興味があったり。
まだまだ色々勉強中。押忍。
日記の内容はmixiから転記していたり、まったくの萌叫びだったり。
カオスな予感。
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研究室が決まって期待と恐怖が入り交じった気持ちを抱えながら毎日を過ごす。
今の気持ちを一言で表すとすると
『オラ、わくわくすっぞ!!』
泣き虫だが超ポジティブ思考と周りに言われている。
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いつの間にか社会に解き放たれてなんとか生きている
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